再愛 ーサイアイー
昼間、アイロンを付けっ放しにして、買い物に出かけたらしい。
俺は学校で、親父は相変わらず仕事。
買い物が思ったようにスムーズに出来ず、帰ってきた時には家の一部が燃えていたらしい。
すぐに近所の人により、消防車が来て、大事にはならなかったものの、
家の一部は燃えたあとが残った。
その日、珍しく帰ってきた親父。
最初から家が燃えたのは知っていたようで、母さんを殴った。
『家内の不注意で家が燃えたなんて知れたら、私は会社で一生の恥をかくんだぞ!!』
いつまでたっても、自分のことしか考えない父親。
とうとう母さんは、疲労で倒れた。