再愛 ーサイアイー
「ずっと、思ってた」 side瑠衣
遊園地からの帰り道。
美幸の家への道を俺たちは歩いていた。
俺の隣には、涙を隠すようにして俯きながら歩く美幸の姿。
俺が買ったペットボトルのお茶を握ったまま、彼女は一口も飲んでいない。
肩を震わせて、泣く君の姿を見るのは久しぶりだった。
最後に見たのはーーー、そうあの時だ。
1年半前に、優也と音信不通になったあの日。
不安に駆られながらも、優也の返事をずっと待ってた君に、
俺が残酷な一言を言ってしまった時。