再愛 ーサイアイー
時間を確認すると、いつの間にか昼休みになっていた。
ふと、体育館が目についた。
その近くに、美幸と知らない女子数人が一緒に歩いている。
そのまま目で追うと、美幸たちは体育館の裏の方に消えた。
「ちっ」
舌打ちをして、屋上の扉を開けて、階段を全力で駆け下りた。
「はぁっ、はぁはぁ……やっぱりしばらく運動してないから、体力ねぇよ。」
サッカー部は夏休みで引退したし。
ここ最近は、体育くらいでしか運動なんてしていない。
俺は、受験なのに部活は結構ギリギリまでしていた。
サッカーは好きだったしな。