再愛 ーサイアイー
あんまりほったらかすと、拗ねちゃうかもしれないしね。
「優也。」
「ん。終わった?」
優也は優しい笑顔を私に向けた。
「それじゃあ行くか。」
「うん。」
手を繋いで、歩き出した。
私たちには行かなければいけない場所がある。
「ここだよな。」
着いたのは、墓地。
紗千子さん曰く、この墓地のもう少し先に、瑠衣のお墓があるらしい。
「これだよな。」
“城崎家” と書かれたお墓があった。
「瑠衣。卒業証書だよ………卒業おめでとう。」