再愛 ーサイアイー
「おい、美幸ーーー」
「あ、そういえば先生に呼ばれてた!」
こうやって、どうしても瑠衣を避けてしまう。
いい加減ちゃんと区切りを付けなきゃいけない、とわかっているのに……
焦れば焦るほど、気持ちがゴチャゴチャになる。
瑠衣から逃げて、着いたのは屋上。
あれ…?
そういえば、もうすぐ授業が始まる気が…
キーンコーンカーンコーン
これは、遅刻決定だ。
ちゃんと時間を確認すれば良かったな。
今更後悔しても、遅いんだけどね。