再愛 ーサイアイー



あの先生は厳しいことで有名だから。




「ほら、行くぞ〜。」




「うん。」





屋上から降りる階段で




私のまえに見える背中。







そういえば、普通に話せたな。




そんな些細なことが嬉しい自分が嫌になる。






この人は、もう私の隣にはいない。






溢れそうな涙。





それでも、幸せを願おうとする私は馬鹿なのだろうか?








大嫌いな数学以上に




恋の方程式は難しい。








< 51 / 404 >

この作品をシェア

pagetop