恋愛時計〜君と過ごす時を〜
部活
何で、悠真君がこの学校に…?
確か私が小学三年生の時、県外に引っ越したはずじゃ……
入学式終了後、ガヤガヤと騒がしい教室の中で、自分の席に座ってひとり考えていた。
昔から変わらない、黒にやや茶色が入った色の髪。
そして胸元にある“佐伯悠真”と書かれた名札。
やっぱり、悠真君だよね………?
……いや、そっくりさんかも。
世の中には自分に瓜二つの人が3人いるっていうし!!
同姓同名とか??
「……さ……美里ってば!!」
いろんな事を考えていると、突然後ろから声をかけられた。
「は…はいっ!!?……って、沙奈かぁ。驚かせないでよ」
「驚かす気なんて少しも無いわよ。美里が何回呼んでも気付かないんじゃん」
「あ、ごめん。考え事してて…。どうしたの?」
「いや…美里は部活どうするのかなぁって」
部活?
「すっかり忘れてた…」