恋愛時計〜君と過ごす時を〜



「何部に入るの?」



「まだ決めてない…」



「だろうと思った。ねぇ、明日の放課後、文化部の部活動見学してみない?」



見学かぁ…。



面白そうかも!



「いいね!賛成!」



「よし、じゃあ放課後ね!」



「うん!」



そのあと沙奈は、隣のクラスに用があるから、と教室を出ていった。



……“文化部”。



沙奈は確かにそう言ってくれた。



私は小さい時から少し体が弱くて、運動を長時間することはできない。



…いや、しちゃいけない。



やりすぎると、発作を起こしてしまうから。



沙奈はきっとその事を分かってたから、運動部を避けてくれたんだと思う。



それだけで私は、胸が一杯になった。



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