恋愛時計〜君と過ごす時を〜
あーあ、とため息混じりに投げ捨てるように言う先輩。
そりゃ、ため息もつきたくなるよね。
見たところ、女子は富山先輩を入れて5人。
さっき、先生が出した、三年生集合の合図に、3人の女子が先生のもとへ行ったから、きっと二年生女子は2人。
ということは、今年の一年生を2、3人捕まえなきゃ……
廃部寸前だな…。
「うーん…」
独りでに考える。
何か、出来ることはないだろうか?
剣道部を宣伝するとか。
何か剣道に関わりたい。
雑用でもいいから―…
―…ん?
雑用?
マネージャー?
「それだ!」
「え!? 何!? どうしたの!?」
横を見ると、富山先輩は驚いた様子でこちらを見ている。
「先輩!私にマネージャーやらせてください!」
「え!? マネージャー!?」
すると富山先輩は、黙って考え始めてしまった。
私、まずい事言ったかな…?