恋愛時計〜君と過ごす時を〜
何をしたらいいんだ?
勢いで入ったものの、剣道のルールすらよく分からない、超が付くほどの初心者の私。
どうしよう…。
「みーさーとーちゃん!」
どうすればいいか分からず、ひとり立ち尽くしていると、後ろから声をかけられた。
「富山先輩!」
振り返ると、そこに居たのは富山先輩だった。
「何か分からないことある?」
「えっと…何をしたらいいんでしょうか」
「そうだなぁ…やってもらいたいあったら言うから、とりあえずは練習を見学してて。練習メニューも知って貰いたいし」
「はい、分かりました」
「じゃあねっ」
先輩はそういうと練習に戻って行った。
私は道場の端に立って、練習風景を見守る。
「素振り100本、始め!!」
キャプテン、西原先輩の号令で、皆が揃った素振りをする。