恋愛時計〜君と過ごす時を〜



しばらくして、更衣室の扉が開いた。



私はそちらに目をやる。



「…!!!」



一瞬、自分の目を疑った。



「何で…ここに…」



だって、そこにいるのは…。



「おせーぞ、悠真!」



男子の内田先輩が、彼に声をかける。



そう、更衣室から出てきたのは紛れもなく、悠真君だった。



「悪い、悪い。ちょっと先生に呼ばれててさ」



笑いながら、内田先輩に答える悠真君。



すると、こちらに気づき、眉を潜めた。



「お前、まさか…澤口美里か?」



「う、うん」



ありえない、というような顔で私を見つめる悠真君。



そんなに驚かなくても…。



「何? お前ら知り合い?」



会話の一部始終を聞いていた西原先輩が悠真君に質問をする。





< 25 / 41 >

この作品をシェア

pagetop