恋愛時計〜君と過ごす時を〜



「行くよ!後で回る時間はたっぷりあるから」



「はぁい…」



私は沙奈のあとをしぶしぶ歩き出した。



沙奈はどっちかというと、私にとってお姉さん的な存在。



頭の回転が速く、いつも皆をまとめることが得意な性格。



そういや沙奈、小学生の時からよく学級委員に選ばれていたっけ…。





そんなことを考えながら廊下を歩いていると。



「ぶぎゃっ!!」



曲がるところを間違えた私は、教室の扉に正面衝突した。



廊下に響く『ドン!』という衝撃音。



そして私に向けられるいくつもの視線。



「ちょっ…大丈夫!?」



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