恋愛時計〜君と過ごす時を〜
「でもさ……可愛いよな、美里ちゃん」
「ぶっ!!! は、はあ!?」
俺は一気に口に含んでいたスポーツドリンクを吹き出した。
「うわっ!! 汚ねっ!! 何してんだよ」
「お前…目、大丈夫か?」
「何でだよ」
澤口が可愛い?
ないないないないない!!
「あいつのどこがどう可愛いんだよ」
「どこがって…… 顔とか。 きっとモテるよ、あの子」
モテる?
いやいやいや!
「んなわけあるか」
「お前はなんで…」
呆れた顔で、航輝が何か言おうとした時だった。
「練習、再開するぞー」
キャプテンが皆に呼び掛ける。
「行こーぜ」
俺は自ら話を断ち切り、航輝と共にキャプテンのもとへ駆け寄った。