恋愛時計〜君と過ごす時を〜
私は恐る恐る、扉が全快になっている男子更衣室を覗いてみた。
「!!! 何やってるんですか!!」
私は怒鳴った。
男子達はいきなり響いた大きな声に、ビクッと肩を震わせる。
そこに居たのは、清水に佐伯君に、内田先輩。
そして、そこでしていたのは、なんとババ抜き。
「もう退校時刻ですよ!! ババ抜きなんて、こんなとこでやらないでくださいっ!!」
私は男子達にビシッと人差し指を指して言った。
「人に指差すんじやねーよ。 富山先輩に言われたばっかだろ」
清水が横からブーブー、と文句を言ってきた。
「私はこんなとこでババ抜きなんてしてる方がどうかと思うけど?」
私は清水を睨む。
「ぁあ? なめんなよ、ババ抜き! これはポーカーフェイスとそれを見破る直感が大切なんだよ!」