恋愛時計〜君と過ごす時を〜



これから入学式だっていうのに……。



あ〜ダメダメ!!



完全にネガティブモードに!!



ポジティブポジティブ!!



そう自分に言い聞かせる。



気を取り直して席に座ろうとすると、隣の男の子と目が合った。



するとその男の子は、何かを思い出したかのようにそっぽを向いて必死に笑いをこらえ出した。



「なっ……!!?」



私は目を見開く。



しかし、その笑いはこらえ切れなかったらしく、男の子は思い切り吹き出す。



「ふっ……あははは!」



「…っ!!」



何この人!?



初対面の人にどういうつもり!?



「な……何か?」




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