Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜
小さな箱の中にはおそろいの大小の指輪があった
「ペアルックで買った、手貸せ」
右手を掴むと薬指にそれをはめた
「まだ早いけど婚約指輪俺絶対高校でたら美雨と結婚する
....あー‼︎ガキくせぇ」
それはまだ少し早い滝川龍哉の勇気あるプロポーズ
嬉しさのあまり一瞬で涙腺崩壊
「お、おい泣くほど引いてんなよ
俺が恥ずかしい」
「引いてないよ嬉しいのわたしも滝川くんと結婚したい」
「ならさ、俺のことそろそろ名前で呼べよ
俺結構まえから美雨って呼んでんだけど?」
「は、恥ずかしい」
「なんで?呼んでみなよ」
わたしのアゴをクイっと持ち上げ意地悪な笑みを浮かべる
「ば、バカ龍哉!」