Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜
3.
*俺さ…
あの日から数ヶ月が経ち
卒業式間近の1月
学校へ向かうこの道もあとわずかしか歩かないとなると悲しみも少しはある
あれから龍哉は悲しみなんてものを知らない
元気で明るい龍哉に戻った
学校に入り上靴に履き替え大きくあくびしてると
ドーン!
いたた、誰朝から体当たりなんで
バッと振り返るとそこには慌てまくった咲がいた
「美雨〜、どうしよう!
龍哉が龍哉が」
「なに?」
後からテクテクと歩いてきたはるちゃんは
「マジでキモい、なにあれ」
って今まで見たことないないくらいの
嫌そうな顔をしてる
「龍哉が何?」
「いいから、来て来て」
咲に背中を押されながら3年教室へ向かう