Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜
慌てて入ったトイレで鏡を見た
ほら……やっぱり
顔真っ赤っかだ
わたしどうしたんだろこんなこと今までなかったのにな
「秦野さんだよね〜?」
そう言いながらトイレの中に入ってきたのは金髪のバシバシのメイクのあまり見かけない人
「あたし〜4組の矢谷薫ってゆうんだぁ〜
でねでね、秦野さんにぃ話したいことあるんだけどいっかなぁ
ってか話させて」
「でもごめんなさいわたし戻らなきゃ」
「どこにぃ?」
「え、…えっと……」
戸惑うわたしに矢谷薫が迫る
「龍哉でしょ!」
「え……」
「あったりぃ〜でしょ?」
キョトンとするわたしにニコッと笑いかける
その笑みはどこか怖くも感じられる