Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜
「ん?……ねーねこれってさー龍哉とペアなのぉ?
この指輪とネックレス」
嫌がるわたしから無理矢理ネックレスと指輪を取るとトイレの窓に向かった
「いや、やめて!」
「ちょっと誰かこいつ止めといてよ」
その一言に後ろにいた女子が2人わたしをがっちり捕まえた
「外川だからこれ投げたらなくなっちゃうねぇ」
そう言って外に投げ捨てた
その瞬間に掴まれていた腕が放されわたしわ窓の外を急いで見に行った
「だからぁ無くなっちゃったんだってぇ」
「なんで…なんでこんなことするの」
「は、あんたがうざいからに決まってんでしょ⁉︎
いいかげん死んでよ、目障り」
ポケットから取り出されたのはカッターナイフ
刃を思いっきり長く出し
わたしの胸ぐらを掴みカッターナイフを振り上げた
死ぬって思ったのに刃はわたしに当たっていなかった