Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜
「咲おごりありがとね」
「いーのいーの美雨とはこれから離れちゃうんだしね最後くらいいーことしなきゃな」
そう言って笑ってる咲
わたしは今度大阪のほうの大学に行くことにした
ここだったらきっと龍哉に会う可能性も低くはない
大阪だったら会う可能性なんてほぼ0に近い
だから本当にあれが最後だったんだ
神様が会わせてくれたのかな
神様って悪魔にでも天使にでもなり得るのかもしれない
「美雨ほんとにお別れだね
またなんかあったら電話してよ?」
はるちゃんがそう言ってくれてる隣ではまた咲が涙目になってて泣くのを必死に堪えてた
「じゃあ2人とも元気でね」
手を振ってわたしは2人と別れた
その次の週わたしは大阪へと出発した
新しい人生が始まるそんな気持ちだった