Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜
大学の入学式の帰り
わたしは知り合いもいない来たこともない場所に今までにないくらい緊張した
まー友達ができなくてもそれでもいい
「お、おい!昴(こう)!あの子可愛くね?
話しかけてきて」
「洋汰(ようた)、ええかげんそうゆうんやめてくれんかな」
「ええやんええやん、昴がせんのやったら俺がするわ」
「勝手にどうぞ」
そんな会話が後ろから聞こえてきた
まさか違うよね
「なーなー君ちょっとええか?」
肩をちょんちょんとたたかれた
やっぱわたし⁉︎
どうしていいのかわからないよ
とっさのことにわたしは後ろも振り向かず走った
「あ‼︎逃げてもたー!ちょ、昴追っかけるで」
え、くるの⁉︎
わたしはどこかもわからないところを走って走って走り続けた