Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜



「君は?」



「秦野美雨です」



「美雨ちゃんかーなーなー電話番号教えてーや」



「え、そ、その」



「こら、困っとるやろ」



昴って人は洋汰って人をカッターシャツの裏襟を掴んで後ろへ引きづった



「えぇ!昴のけち、ええやんかー」



「あかんわ、ほな美雨ちゃん俺ら帰るなごめんなこいつが急に」



慣れた感じに対応するなーこの人



「いえ、大丈夫です」



「わかったって帰るって
美雨ちゃんまた明日な」



明日って言われも学部違ったら会えるわけないのに



あれ、ここ……どこ



慌てて逃げたからわからない



これ絶対あの人のせいだ



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