Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜
時は戻って現在...
「俺ら出会って5ヶ月経ってんだな」
「もうそんなに経ってたんだね」
「なぁ、急にこんな事聞くのもなんだけどさ
秦野って何で笑わねぇの?」
思わずパンを食べる手が反応するようにピタリと止まった
まだ言ってないんだっけ親の事
そういやもうすぐ命日かぁ...
言ったほうが良いのかな?
でもきっと同情されておしまいなのかな...
「あぁ、言いたくないなら無理に言わなくていいよ」
迷うわたしを目にしてそんな事を言った
「ゴメン...」
「何謝ってんだよ、良いって俺が悪かったしな」
いつもの笑顔に戻った滝川くんは
わたしの頭をチョップする立ち上がった
「家まで送ろっか?」
「え...?」
「いっつも昼で帰ってんじゃん」
「そうだけど...」
「んじゃ決定だな行くぞ?」
わたしに手を差しのべてはにかむ滝川くん
わたしはコクりと頷いてその手を頼りに立ち上がった