Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜
「ん、これ俺のメアド
これにメールして?」
「わかった」
初めてのメアド交換
わたしは受け取った紙切れを側に置いてあったカバンに入れた
「じゃ、俺行くわ」
そう言って保健室から出ていった
間もなく養護の先生が入って来る
「あら、美雨ちゃんじゃない」
後ろで1つに結われた黒く長い髪
スタイルも抜群の若い先生
「おはようございます」
「うん、おはよう
今日もサボリ?」
わたしは縦に首を降った
「先生、わたし今日帰ります」
「あら、もう帰っちゃうの?」
ベットから立ち上がりカバンを持つと先生にさようならとだけ言って保健室から出た
生徒用玄関でローファーに履き替えて水玉の傘をさし
ぱらつく雨の中を歩いて家に向かった