Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜
「俺と別れた後にでも1人で行くつもりだったんだろ?」
「そうだけど...何でそんなこと知ってるの?」
「花束...秦野のカバンに花束入ってたの見たから」
わたしから視線を外す事なく真っ直ぐにこっちを見る滝川くん
「ほら、ボーッとしてないで...行くぞ?」
「うん」
わたしは涙を拭って立ち上がり滝川くんの元へ走って行く
自転車の後ろに座るとゆっくりと進み出す自転車
そのままあの急な坂を下る
なんて優しい人...
こんなわたしであっても決して離れない
滝川くんのおかげで心強くなれるよ
滝川くんの膨らんだ服に顔をうずめて...
もっと滝川くんのそばに居たいそんなことを考えながら