Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜
「ハァ..,ハァ...ッ!?」
山本さんの家が燃えている...
家の前ではすでに消防士が消化に取りかかっていた
家からたちの上った真っ黒な煙が曇り空と同化していく
____バサッ____
呆然とするわたしの隣で何かが落ちたような音がする
「あま...ね...」
嶺治さんだった
「雨音!」
嶺治さんは燃え盛る家に向かって走ろうとする
「嶺治さん!ダメです行っちゃ!!」
わたしは必死になって嶺治さんにしがみつく
「雨音!」
でも、まったくわたしなんか視界に映ってないようで
わたしや止めに入った消防士達を振り払って燃え盛る家へと入って行った
ダメ...そんなことしちゃ、死んじゃうよぅ...
慌てた消防士が中に入って行く