Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜
*キミは幸せ?
「秦野、授業またさぼり?」
屋上で寝転んでいたわたしの目の前に金髪少年が映る
まぁ、不良?
「....」
「ま、別にいいけどさ」
隣になんの迷いもなく座ってくる
「秦野ってさ、いっつもここで何してんだ?」
「別に...空眺めてる」
「ふーん...それってさ、面白いわけ?」
「全然」
「何だよそれ」
わたしは隣に居る不良の滝川龍哉そっちのけで
青くて大きくて広いこの空を眺める
滝川もわたしを真似るようにして寝転ぶ
いつもと同じ光景
静かで聞こえるのは木が風に揺れる音...