Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜
あぁそっか...
山本さん達...
「亡くなったって...二人とも」
ほら...まただ...
またわたしだけが救われて生きてる...
わたしが生きると必ず誰かが死んでしまう
「滝川...くん」
「ん?」
「滝川くん!」
わたしは滝川くんに抱きつく
「っ...」
急なわたしの行動に戸惑う滝川くん
手が小刻みに震えてるのが自分でもわかった
ただ、こわかったんだと思う
「秦野...震えてんじゃん」
「だって...山本さん達が
また...うぅ...わたしのせいで...ふぁ...」
初めてかもしれないこんなに泣いたのは
滝川君はただ何も言わずにそっとわたしを抱き締めた