Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜



「ごめんね...迷惑...かけちゃって」



その言葉を聞いた滝川くんから小さなため息が聞こえてきた



「ったく...謝ってんじゃねぇよ迷惑なかんかじゃねぇし」



「うん...ありがと」



コップのふちを口元まで運びコクッと頷く



「ほら!元気出せよ...ってあんなことあって元気なんて出るわけないっか」



滝川くんはいつもみたいな明るい笑顔を一瞬見せながら言ったけど



悲しげなわたしを見て苦笑いしながらうつむいた



「俺...意味わかんねぇな...こんなときに元気出せとか」



首裏に手を当ててボソッと口にして



「あぁ!!てんぱるとか俺らしくねぇな」



金髪の頭をガシガシかいて床に寝そべる



わたしのこと考えてくれてるんだね



ほんとに滝川くんは優しいよ



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