Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜



腕を捕まれて滝川くんの方へと振り向かされる



「何があったんだよ!」



「...えない...」



「は?」



「だから、言えないって!!!」



「言えないじゃねぇよ...ほら言ってみろよ?」



___悪魔ね...___



おばさんの声が鮮明にとても近くに聞こえた



「あ...あぁ...いや...いやぁ!!」



頭をガシガシかいて首を何度も何度も振って



また走り出していた



「美雨!!!危ねぇだろ!」



その声に気づいて周りを見るとそこは車道のど真ん中



___パッパァァァァァァァァアアアア___



奥の方からはち切れそうなほど大きな音を立ててトラックが突っ込んできた



「美雨!!!!!!」



「いやぁぁぁ」



滝川くんのいる場所へ戻ろうと引き返した



一生懸命手を伸ばす



でも、届かず



わたしの体は宙へと浮いていた



体全部がボキボキと音をたててる



そのまま地面へ叩きつけられた



体...動かない...



自分の周りが血で染まっていき



手足は変な方向を向いている



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