Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜
2.
*白い世界
「ん...あ...れ」
目が覚めたそこは真っ白な世界何もかもが白い大きな空間
「何でこんなとこに居るの?」
辺りをキョロキョロしながら何かないか探す
数歩歩いて足を止めた
__美雨...__
誰かの声がわたしの耳に届いた
透き通ったキレイな声
目の前には懐かしいあの姿があった
「お母さん?」
そう聞くと目の前にいた彼女は静かにうなずいた
「お母さん!」
そう言って思いっきり飛び付く
__美雨、会いたかった__
わたしの頭を撫でながらニコッと微笑む母親