Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜
__思いだした?__
思い出した...何もかも全部
「思い出した...あの日山本さんのお葬式で」
こっちをジッと見つめていた山本さんに目を向ける
「わたし...酷いことした
わたしが山本さん達を殺しちゃった...
わたしが...わたしが...あぁぁぁ」
__わたし達は美雨ちゃんに殺されたんじゃないんだよ?__
「わたし...悪魔なんだよ...みんな死んでく
わたしを大事に思ってくれる人だっていないんだよ?
わたし...どうしたらいいの?
こんな事なら...たい...死にたい」
__美雨!!何バカなこと言ってるの!?
わたし達はそんなこと1ミリも思ってないのよ?
それに美雨にはまだあなたの事を大切に思ってくれる人が居るじゃない__
「わたし...を?」
__ほら見てみなさい?__
再び小川へと視線を戻すとそこは病室が映っていた
ベットで眠るわたしの横で座ってる男の子
__彼はねずっと美雨のそばで美雨が目を覚ます日を待ってるんだよ?__
「滝川くん...」
そうだったあの日も滝川くんを振り払ってそのまま事故にあったんだった
「会いたい...滝川くんに会いたいよ!」
__やっと思い出したみたいね
この道をズッと真っ直ぐ歩いてくと彼に必ず会えるわ__