Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜
*再び
『美雨...』
遠くの方で滝川くんの声がした
その声はだんだんと近づいて来る
ハッキリ聞こえるくらいまでになった
目を開けると白くボヤけた場所
隣ではわたしの手を取ってベットで寝ている滝川くんの姿があった
「たき...が...わ...くん?」
滝川くんはゆっくり顔を上げると目をこすり
そのあとすっごくビックリしてた
「美...雨...」
そのあとわたしを抱き起こすとギュッと抱きしめた
「良かった...俺...このまま美雨が目ぇ覚まさなかったら
どうしようって...考えてた...お前起きるの遅ぇんだよ!
何年待ったと思ってんだ?」
滝川くんが泣いてるのが声を聞いてすぐにわかった
「ゴメン...」
そう言うとさらにギュッと抱きしめられた
わたしも抱きしめたくて手を上げた時違和感があった