Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜
あれから1ヶ月義手を作ってもらい今ではちゃんと動かせるようになった
__コンコン__
「はい」
ドアの向こうから滝川くんが顔を覗かせたのが見える
「よっ!」
そう言ってニコッと微笑むとわたしの隣に座った
「調子どうだ?」
「朝会ったばっかじゃん」
朝学校に行く前にも来たのに
「気になるもんは気になんだよ
それよりさ今日プレゼント持ってきた」
「プレゼント?」
「おう...これなんだけど
俺の好みだから気に入るかわかんねぇけど」
わたしの前に置かれた包み紙をそっと開け箱の中身を出す
それは白色のスマホだった
「これ...」
「ずっと朝と夕方見舞いに来てたけど
これがあればずっと連絡とれるだろ?」
「高かったんじゃないの?」
「こんなのすぐ買えるって」
「ありがと...嬉しい」
スマホを両手で包み込む