黒龍Ⅱ
…確かに
言われてみればそうだ。
駿にお父さんの話をした日。
あたしは駿に連れられて
あの公園に行った。
それは、
倉庫の近くに公園があったから。
「…じゃあ、
鬼神組はあそこに
あたしが居ると思ったってこと?」
少しずつ、
内容が理解出来てきた。
「…そういうことだと思います。
…それで、
問題はここからです」
そう言った竜聖が、
あたしを真っ直ぐに見つめる。
「…今日、
倉庫を襲って
あそこに黒龍が居ないことが
分かった。
…となると、
近いうちに"ここ"が
鬼神組にバレると思います」