黒龍Ⅱ
「…どうでもいいけど、
早くしてくれない?」
そんな2人の姿を見て、
少しイライラした俺。
「そうだね、
こっちも早く終わらせたい」
だけど、
俺の態度なんて
まるで気にしてないように
落ち着いた様子で
そう返した男。
…と、その言葉と同時に
こちらに向かって
ゆっくり歩いてきた。
思わず身構えるが、
「…やっぱり、
麗でもいいかな?」
変わらない笑顔で
そう言った男。
…?
言葉の意味が分からず、
それでもなお身構える俺。