黒龍Ⅱ
…が、
男はその言葉を残し
女の居る場所へと戻っていく。
その代わりに、
「あたしがあなたの相手みたい」
そう言って
こちらに向かってくる女。
「…俺も随分なめられてるな…」
小さく呟いたつもりだったのに
「…いや、逆だよ」
男ははっきりとそう言った。
…逆?
なら何で女なんだ。
疑問はひとつ、ふたつと
増えていくが
「…もう誰でもいいや。
2人とも倒すから…」
それよりも
体が勝手に動いてた。