黒龍Ⅱ






…静かに、
オムライスをスプーンですくう。




そのスプーンを
口に含むけど、






「…ふっ…ぅっ」






美味しさなんて分からなかった。









お母さんのオムライスでも
お父さんのオムライスでもない、


あたしのオムライス。









…だけど、


なぜか懐かしい味がした。






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