黒龍Ⅱ





左手なんて使えなくても
片付けられる。




…ただ、
人数によっては
それが厳しくなる。





そんなあたしの言葉に、



「…そうですね…。


 悠さんたちを呼んだら、
 それこそ鬼神組の
 思惑通りですし」



竜聖も頭を抱える。





「ここは獣牙の下っ端たちが
 いっぱい居るから。

 …何とかなってくれれば
 いいんだけど…」





「…そうですね…。


 でも、
 とりあえず麗さんは
 男装しないで下さいね。

 
 それから、
 なるべく喧嘩も。


 鬼神組の狙いは麗さんです。
 
 絶対にバレないように
 しなきゃいけません」




急に真剣な眼差しになった竜聖。




< 168 / 321 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop