黒龍Ⅱ
--
それから3時間が経った、
今はお昼休み。
屋上でずっと
2人で話をしていたが、
さすがにお昼ということで
さっきまでの静けさが嘘のように
人が溢れている。
そんな人混みが苦手なあたしは
購買に向かうついでに
どこか静かな場所を探す。
右手にはジュース。
左手には2つのパンを持って。
「…んー、結構みんな居るなあ…」
学校を一回りしてみたが、
予想通り
静かそうな場所は見当たらない。
…せっかく
竜聖の分のパンも買ったのにな…。
2人でゆっくり出来る場所は
なさそうだ。