黒龍Ⅱ





「女の子だもん、

 跡残っちゃ駄目だから
 俺が治療してあげる」




綺麗な顔してるしと、
あたしの腕をそのまま引っ張る。





!?



「いや、

 このくらい大丈夫なんで!」




あたしにしては
大きい声出したんだけどな…。




自分はシカトされて
拗ねてたくせに、

あたしの言葉は
普通にシカトですか。










…なんて思っていると、


「はい、ここ乗って」








…!?


そう言って、
ポンポン叩いたのは
バイクの後部席。




「…え、
 どこまで行くんですか?」




目を見開くあたしに、

「んー、秘密」



そう言った瞬間…






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