黒龍Ⅱ






精一杯絞り出した言葉。





今すぐにでも
涙が零れ落ちそうで、

俺は俯いたんだ。






だけど、


「何で、
 俺とお前は
 友達になれねえんだ?」



"お父さん"は、
訳が分からないと

そう、俺に聞く。





説明したくても、

言葉にするのが辛くて。



言葉にしたら涙が
溢れ出すのは
目に見えてたから。













…でも、

"お父さん"と
少しでも一緒に居たいって気持ちの方が



あの時は強かったんだ。












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