黒龍Ⅱ










そう、そこには
さっきまで居なかったはずの








「…うらら、さん…」







真っ黒の髪をなびかせた、
麗さんが立って居た。











「遅くなってごめんね」





そう言って、

優しくて温かい




でも

まるで
さよならのように
辛そうに悲しそうに



笑った。







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