黒龍Ⅱ





…だけど
いくら顔を隠すためとはいえ、

やっぱり7月に
パーカーは暑い。





「…まあ、しょうがないか」





そう自分に言い聞かせ、
扉に手をかけた時…















バンッ



勢いよく扉が開く。









「…ちょっ、勝手に…」



"勝手に開けないでよ"
そう言おうとしたあたしは、






「…っ麗さんっ!

 既に紫霧たちが
 獣牙を襲ってるそうです…っ!」




竜聖の言葉に思わず
目を見開いた。




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