黒龍Ⅱ
「…っ、どういうこと」
焦りを隠しきれず、
言葉に詰まるあたしに
「とりあえず、
king室に来てください」
と、
あたしの手を引く竜聖。
そんな竜聖も、
あたしと同じくらい
動揺しているようで
手が少しだけ震えている。
そして、
king室にやって来たと同時に
どちらともなくそっと手を離す。
ガチャ
…
扉を開けると、
さっきまでは居なかった
浩貴と智貴が悠さんと
何か話をしている。
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