サヨナラのしずく
金髪に近い髪の色をして、メイクもばっちりでいかにもギャルって感じの女の人だった。



その女の人はあたしたちの前に立った瞬間、あたしをなめるように見てきて睨み付けた。



この女の人は俊平と何かあるんだ…。



もしかして彼女?



それなら早くあたしに回している腕を離さないと。



そう思っていても回されたままの腕が嬉しい。





「誰?この女」


「お前に関係ねぇ」


「あたしには関係なくても、お姉ちゃんには関係あるんじゃない?」




ギャルの女の子がそう言った時、俊平の腕の力が少し緩められた。





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