サヨナラのしずく
出るに出れないあたしはそのまま音もたてずにその場いた。
それがとてつもなく惨めに思えて悲しい。
「あたしの友達でシュンさんに抱かれたって言ってた子もロングヘアーだった」
「やっぱりシュンさんロングヘアー好きなんだね。前の女も新しい女もロングだし」
「でもそれってロングヘアーが好きなのか前の女が好きなのかわかんないじゃん」
トイレの中で聞きながら、あたしもその通りだと思った。
俊平は今でもナオさんの面影を追っているのかもしれない。
女たちがトイレを出たみたいだったから、あたしは個室からでた。
それがとてつもなく惨めに思えて悲しい。
「あたしの友達でシュンさんに抱かれたって言ってた子もロングヘアーだった」
「やっぱりシュンさんロングヘアー好きなんだね。前の女も新しい女もロングだし」
「でもそれってロングヘアーが好きなのか前の女が好きなのかわかんないじゃん」
トイレの中で聞きながら、あたしもその通りだと思った。
俊平は今でもナオさんの面影を追っているのかもしれない。
女たちがトイレを出たみたいだったから、あたしは個室からでた。