サヨナラのしずく
その後、30分ほど投げてあたしたちはようやく帰ることになった。
本当はまだ帰りたくなかった。
でも俊平だってこの後、遊びにいくかもしれないしあまり我が儘は言えないと思った。
あたしは俊平に送られタクシー乗り場まできた。
「じゃ、また明日な」
「…うん」
「気ぃつけて帰れよ」
そう言って、俊平はあたしの肩に回している腕を離した。
「…たくない」
「なんか言ったか?」
小さな声で呟くように言ったのに俊平は聞き逃さなかった。
「別になにも」
「嘘つくんじゃねぇ。帰りたくねぇって言ったんだろ?」
絶対聞こえなかったくせに。
なんでわかるの?
本当はまだ帰りたくなかった。
でも俊平だってこの後、遊びにいくかもしれないしあまり我が儘は言えないと思った。
あたしは俊平に送られタクシー乗り場まできた。
「じゃ、また明日な」
「…うん」
「気ぃつけて帰れよ」
そう言って、俊平はあたしの肩に回している腕を離した。
「…たくない」
「なんか言ったか?」
小さな声で呟くように言ったのに俊平は聞き逃さなかった。
「別になにも」
「嘘つくんじゃねぇ。帰りたくねぇって言ったんだろ?」
絶対聞こえなかったくせに。
なんでわかるの?