サヨナラのしずく
「あたしも恨むのやめるよ」


「ああ、恨む間があんなら俺のことだけ考えてろ」


「うん、そうする」





もうあの人を恨むのはやめよう。



あの人はあたしを産んでくれた。



そのおかげで俊平と出会えたんだ。






しばらく抱きついていたあたしは俊平に言われ、シャワーを浴びにいった。



この後俊平に抱かれるんだと思うと、本当に親のことなんてどうでもよくなって、そのことばかり考えていた。




そしてシャワーを浴び終わり、俊平もシャワーを浴びに行く。



あたしは俊平に貸してもらったTシャツを着てソファーで待っていた。





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