サヨナラのしずく
俊平のその一言で、あたしの顔を確認してくる理由がわかった。



俊平はあたしが初めてだって知っているから怖くないか気にしてくれてるんだ。



それに前に襲われかけたことでちょっとトラウマになってたこともあったから。



あたしは俊平の優しい気遣いが伝わり嬉しかった。



滅茶苦茶にするかもしれないとか言っていたくせに優しくしてくれる。




「うん、大丈夫。もっとして…」


「お前、マジ覚悟しとけよ」




そう言った俊平は、今までの優しく撫でるような動きをやめた。



そして確実にあたしに快感を与えようとしてきた。



あたしはそのせいで口から甘い声が勝手に出てしまっていた。




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